「川村屋」は2023年3月末に閉店となりましたが。2023年9月から営業再開しました!
駅のホームや構内でもよく見かける駅そば。その駅そばの中でも、ひと際存在感を出しているそば屋が桜木町駅にはある。
南改札口を出て5秒ほどの場所に店を構える「川村屋」。ちょっと小腹が空いたときに、サクッと食べられるありがたい蕎麦屋で、今回はこちらのお店を訪れることにした。
実はこの「川村屋」、100年以上の歴史(1900年4月創業!)がある老舗蕎麦屋とのことで、最初は西洋料理の店だったそう。初代“横浜駅”の時代からあるっていうのだから驚きである。
駅そばがここにあるというのは知ってはいたものの、海のほうへ抜ければ新しい建物が立ち並ぶこの界隈で、100年以上の歴史ある店が自然と溶け込んでいることに今まで気づかなかった。
古くからある店は見ただけでもオーラを解き放っていることが多々あり、それはまたどこか圧を感じるものだが、ここに至っては、老舗感を全面的に押し出している感じはなく、どこにでもありそうな駅そばとして存在している。
では、改めて老舗駅そばの味をかみしめることにしよう。
「川村屋」は食券制のため、入り口入ってすぐの自動券売機でメニューを選ぶ。ここは『とり肉そば』が名物とのことで、迷わずこちらを選択した。
(ちなみに、会計は現金のみで、suicaのようなキャッシュレス決済には対応していなかった)
流れ作業で食券をカウンターへ。なお、食券はうどんと共通のため、食券を渡すときには「そば」もしくは「うどん」のどちらかを伝える必要がる。(投稿時点では冷やしを選べず温かいそばのみ)
そばは数分もしないうちに手元に到着。パッと出てくるところは、駅そばの良いところだ。
細めのそばと小切れの鶏肉が入った『とり肉そば』。
そばは水っぽくないしっかりした歯ごたえ。鶏肉も食べやすいサイズにカットされ、また噛みごたえのある食感がアクセントになっている。
なお、カウンターには七味唐辛子が置いてあるので、お好みで味の調整ができる。
汁は濃くもなく薄くもなくちょうど良い味加減になっていて、これだけでも手が止まらなくなる。そこに七味唐辛子が加われば、お値段以上の価値が生まれること間違いなし。
サッと食べるのにはちょうど良く、時間がないときにはとても便利。しかも改札(南改札なので要注意)から5秒あれば行けるアクセスなのもありがたい。
ビジネスマンから地元民、観光客まで幅広く人々の胃を満たしてきた「川村屋」。
100年以上続くのも、うなずけるお店である。
【基本情報】
そば うどん 川村屋
神奈川県横浜市中区桜木町1-1
公式サイト:CIAL桜木町
「川村屋」は2023年3月末に閉店となりましたが。2023年9月から営業再開しました!
※料金や店舗情報などは2022年10月時点の内容になります。詳細は公式サイト等でご確認ください。